縦型ブラインドのレール取付け
知人からのご紹介のお客様。新築住宅で、この日荷物の開梱の真っ最中。
↑画像のように自分で取付けたら下地が無く、ブラケットが抜けかかってしまった方からのご依頼です。※そもそもですが、このお宅の大工はレール取り付け位置に下地を入れてない。最近ではあり得ない仕様。
お伺いして、取り付けようとオーダーメイドの縦型ブラインドの寸法を確認すると••••。
メッチャ小さい!
一応窓は隠れるんですよ。
でも、余裕が無い。
某No.1家具チェーンNさんで買われたそうです。(僕から買っていただいてたら、もっとお得だったろうに…)
お客様は当然ですが、素人な訳です。
それに対して、適切なアドバイスができるのがプロで、その為に販売員が居るんですよ。
でもきちんとしたアドバイスかできない店員じゃ〜、居る意味がない。
↑画像のリビングの縦型ブラインドはブラケットの位置で50mmしか上げられません。
そういう寸法で出来上がってきちゃってるから。
でもブラケットの下に3cmくらいの厚みのレールか付いて、更に縦の帯を引っ掛ける所の隙間が5mm強あるので、縦型ブラインドの縦帯は窓から上に10mmもでないんですね。
↑画像にも書きましたが、最低でも100mmは窓に被せたい。
でないと、外の光も入っちゃうし、中の灯りも外から見えまくりだし。
しかも、横の余裕も片側4cmしかとってない…(-.-)
ありえない横幅。
この1間半用の縦型ブラインドは片側寄せで作ってある(カーテンでいうと片開き)から、開ける時は片側にまとまって寄せます。
片側に寄せても50cmくらいの幅になります。布は薄いけどレールの中の部品が大きいのでそうなります。
つまり、窓が50cm隠れちゃいます。
なので、縦型ブラインドを開けることが多い使い方なら、そのぶん多少大きく作っておかないと窓が50cm隠れちゃいます。
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じゃ〜2階の寝室はというと。
これまた酷い。
窓の縦寸が1800mmなんですが、縦型ブラインドの縦寸か1840mm。横幅が1760mm。
これ•••
1階の掃き出し窓なら床から10mm浮かせて、ブラケットで50mm上がる計算だから、最初につけたリビングのと同じ感じで作ってます。
でも、一般的に2階の掃き出し窓は床についてません。
↑画像のように床から20cmくらい壁が立ちあがってます。
なので、下の壁にかぶるように長めにしなければいけません。
では、丈が1800mmの窓に1840mmの縦型ブラインドをどう取付けたかというと、下を20mm被せると上は計算上20mm被りますが、前述のようにレールだけで厚みが30mmあるので実際は縦帯の部分は、ほとんど窓には被らないんです。
この寝室の窓の場合、丈は最低でも2000mmです。
横幅は1880mmくらいは欲しい所。
お客さんは悪くないです。
だって、普通は絶対によく解らない事ですから。本来ならお店側の責任です。